幼稚園は子どもが初めて出会う学校です。
親にとって、親としてはじめて出会う学びの場です。
全日本私立幼稚園連合会
全日本私立幼稚園幼児教育研究機構
たちばな幼稚園は、子どもと保護者、そして教諭もが人として豊かに「成長していける場となりますように」と願いつつ、私達教職員は日々を共に大切に過ごしています。
本園は、昭和40年5月に学校教育法4条による設置認可を受け、恵まれた自然環境下にある西岐波の地に誕生しました。
昭和47年5月には「学校法人西岐波学園」としての認可を得て、以来59年を迎えました。
これまで、地域社会やPTAなど多くの皆様に温かく見守られながら、明るく素直で優しい、たくさんの「たちばなっ子」達が生きる力の基礎を身につけ、巣立って参りました。
本園では「人的環境」として、毎日子どもの傍らにいる教諭の影響力は重要なものととらえ、熱意を持って子どもと関わる等、明るく礼儀正しい、心温かな教諭の育成には特に力を注いできました。
担任以外の教職員も、クラスのわくを越えて、みんなが「担任のつもりで…」を合言葉に、子どもひとりひとりの「共通理解」に努めています。
日々の保育を振り返り、子ども理解のためにも、各担任は放課後のミーティング(職員会議)を大切にしています。
十分な人数の教諭陣達が子ども達の豊かな成長を支えます。
日々、副担任、補佐教諭、フリー教諭などが力を合わせ子ども達と一緒に楽しく過ごしています。
園児を囲む環境は、家庭的で和やかな人間関係に包まれています。
【たちばな幼稚園の名前の由来】
たちばなの花は…清楚で香り高く気品のある、真っ白な花です。
たちばなの木は…古来から、天地の神の恵みを受けて生まれためでたい木とされ、冬の寒さや霜にも負けない丈夫な木です。
その花のように、可憐で清く美しい心を持った子どもに、そしてその木のように強くたくましく、元気な子どもに育ってほしいという願いから名づけられました。
また、たちばな(橘)は、桜、菊と並んで日本を代表する花のひとつであり、「文化勲章」にもデザインされています。
将来は日本を代表するような、人の役に立つことのできる人になってほしいという大きな意味・想いも込められています。
人が人を育てる
「ひとり ひとり きらり」
子どもはどの子も、ひとりひとりの中にきらりと光る宝物を持っています。
私達教諭は、きらりと光る確かな瞳で子ども達を大切に見つめながら、「ひとりひとりきらり」と輝く個性を見逃さないように育んでいきたいと考えています。
また、教諭自身も、人としてきらりと輝く魅力を持ったひとりひとりでありたいと、自己を高める努力をしています。
人とつながる
「家庭、地域社会と共に」
現代の少子化社会は、子ども社会にも大きな影響を与え、子ども達の人間関係の希薄化やコミュニケーション能力不足の指摘がされています。今や、子育ては家庭、学校(園)、地域の三者が連携して社会全体で支えていくことが特に重要とされ、それは教育基本法第13条にもうたってあるところです。
本園は開園以来、地域社会、PTAとのつながりを特に大切にしてきました。
それは今日、本園の伝統であり誇りにもなっています。
子ども達は、PTA主催の行事や、地域でのさまざまな行事に参加させていただく事で、自分を取り巻く色々な人との出会い「人間関係」を知り、人は一人では生きていけない、人は人のために役立ち、支え合って生きているという事も学びます。
そして、園での集団生活や遊びと同様に、そのような体験の中から社会ルールや公共心、規範意識の芽生えなどを学びながら育っていきます。
かけがえのない大切な幼児期に豊かな体験を
教育基本法第11条でも「幼児期の教育は、生涯にわたる人間形成や基礎を培う重要なものであることにかんがみ・・・」とふれてあり、幼児期に出会う、「幼稚園での豊かな体験」や、「人との関わり」や「遊び」がいかに重要なものかは言うまでもありません。
幼稚園での出来事は、全て経験として刻み込まれ、人間形成や成長に大いに役立ちます。
だからこそ、質の高い体験を積みながら、子どもひとりひとりの発達の特性を踏まえた教育を受ける事が特に重要になってきます。
脳科学の観点から~
最近は、脳科学の分野から多くの報告がなされています。
子どもの脳の成長発達は、生まれてすぐに急速に発達し、4、5歳でピークとなり大人の90%以上の重さになるそうです。
また脳には幼児期の一定期間だけ特に変化する「臨界期」があると言われています。幼児期の体験の重要性を再認識させられます。
本園の特徴ある活動について
和太鼓の演奏
子ども達は、和太鼓の音の持つおもしろさやリズムの楽しさを心と体で実感し、興味・関心をもちながら生き生きと取り組んでいます。
年少組、年中組、年長組とそれぞれの発達段階に応じたカリキュラムにより、段階を経て曲演奏・表現活動へと進んでいきます。
年長児になると、地域社会での行事などに出演し表現活動の発表の場が増え、多くの方に認めていただくことにより子ども達の意欲がさらにふくらみ、そして自信もやる気も倍増してきます。
和太鼓は「情操教育」としてはもちろん、「リズム感の育成」や「表現力」、「集中力」、友達と気持ちをあわせてがんばる「協調性」、「達成感」、「共感する喜び」など、心の育ちを大いに助長してくれています。
脳科学上、姿勢を正して和太鼓を打つことにより、「セロトニン」という幸せ・喜びの「脳内伝達物質」がどんどんと出てくると言われています。
子ども達が和太鼓活動の大好きなゆえんと思えます。
英語教室
全園児共通の活動として英語遊びを行っています。国際化・情報化社会の中、小さいころから外国の人や英語に親しむことを大切にしてスタートしたものです。
聴覚が著しく発達する幼児期は、英語教育に最適な時期です。
本物の英語に触れ、ネイティブな英語を楽しみながら歌ったり、踊ったり、ゲームをしたり様々な体験をします。また、興味を引く英語教材システム導入により、遊びを通して無理なく英語の世界を楽しんでいきます。
クリスマスには、園庭での「イルミネーションを楽しむ会」等で外国人の先生がサンタクロースとなって子ども達の夢を育んでくれます。
子ども達は外国の文化にも少しずつ興味を持ち理解していきます。
茶道教室
外遊びが大好きで、元気いっぱい園庭を走り回る子ども達…。でも時には、心を落ち着かせて静かに正座をし、ゆったりと流れる時間を楽しむ事は「静と動のバランス」として必要な事です。
茶道は「日本の思いやりの文化」と言われています。
茶道・華道の教授に来ていただいていますが、知識や技術の習得を重視するのではなく、おもてなしの心(思いやり)、礼儀や感謝の心を育てること等、「心の教育」を大切にしています。
毎回おけいこの時には茶花ではなく、四季折々の生花が生けてあります。花を愛で、季節の移り変わりや、花の美しさを感じ取る感性豊かな子になってほしいと願っています。
知能指数として、IQ・EQなどありますが、茶道は、脳科学の分野でHQ(人間性知能)の高まりに関連すると言われています。つまり、友達に対する「温かい気持ち」や、じっと静かにしたり、礼儀作法を守る等の「自己制御能力」や「協調性」そして、思いやりや感謝の心を持って人と接することができるなどの「人間関係能力」を高めてくれる事が大いに期待され日認知能力の育成にも繋がります。
和太鼓や茶道など、そもそも日本の文化は、同様に「基本の形から入る」ことが多いものですが、幼児期の発達は「模倣から始まる」とされていることから、まずは形から入っていくということは、幼児の脳の発達段階から見ても理にかなっていることと言えます。
体操教室
たくましい心身の発達にとって「運動」は特に大切です。
運動能力の高い子どもは、何事にも積極的で適応能力なども高いと言われています。
基礎体力を作り、バランスのとれた子ども達の体力の向上を大切にし、カワイ体操教室の男性講師に定期的に来ていただいてレッスンを受けています。
サッカーやなわとび、夏にはプール遊び、器械体操(マット、跳び箱、鉄棒など)といろいろな体育活動を通して、集中力や協調性、がんばりぬく強い心も育ちます。
年度末に行う年長組の「お別れサッカー大会」は家族の方々の声援の下、楽しい思い出作りの場のひとつとなっています。
その他、年間を通して親子そろってのふれあい遊びや、季節ごとの様々な行事で、 子どもたちは日々、大切な体験を積み重ねていきます。
PTAのサークル活動では手芸サークル、フラダンスサークル、絵本サークル等があります。 お母様達の友情や情報の輪も広がり、親子ともに人との交流・つながりを楽しまれています。 |